【コラム】企画編集の仕事って?雑誌発行までの流れをご紹介します!

就活生のみなさんは、これから企業研究や自己分析を始めていく時期だと思います。どんな仕事に就こうか、仕事について調べている方もいらっしゃるかもしれませんね。

最近は、「企画」「編集」といった仕事に興味を持つ方も増えてきたようなので、今回のコラムでは雑誌の企画~発行までの流れと仕事内容をご紹介します!

 

ODL就活Caféでは、『My Stage』という岡山の就活応援マガジン(フリーペーパー)を月に1回発行しています。フリーペーパーと言っても36ページの大ボリューム!どんな流れで制作しているのか特別にお話しします。

情報誌

目次

  • その1 「企画会議」
  • その2 「ページデザイン」
  • その3 「取材者選定・アポイント」
  • その4 「取材・写真撮影」
  • その5 「原稿作成」
  • その6 「原稿確認」
  • その7 「入稿」
  • その8 「校正・校了」
  • その9 「納品」
  • その10 「配布」
  • 企画編集のやりがいって?
  • My Stage 最新号は11月1日発行予定!
  • 現在受付中のイベント

その1 「企画会議」

発行より7ヶ月程度前にプロジェクトがスタート。(人数が多かったらもっと遅く始めるんでしょうが、なんせ3人なものですから…汗)

36ページという枠の中でどんなページをつくりたいか、まずは意見出しを行います。できるかできないかは置いておいて、まずはやってみたいことをどんどん出すのがポイント!

 

また、読者のニーズもきちんと押さえることも大事!特に『My Stage』はテーマが「就活」「働くこと」と決められているので、普段からアンテナを張って就活市場、学生のニーズを知るように心がけています。

ページの案ができたら、案を固めていき、「台割」と呼ばれるページの割り振り表を作成します。これを作っておくと冊子全体の流れが分かりやすい!

その2 「ページデザイン」

お察しの通り人数が少ないので、デザインも分担して行います…!発行より4~5ヶ月前に完成させるイメージ。

まずは手書きラフを作成します。実際の紙面サイズの白紙を用意し、鉛筆で大まかなイメージを書いていきます。私たちは、完成したらかならず全員に共有してアドバイスをもらっています。

 

手書きラフが完成したらパソコンソフトでデザインを起こしていきます。私たちが使っているのは「Adobe Illustrator」というソフトです。ちなみに、学生時代の後輩はパワーポイントで冊子を作っていました。(驚き!)

Illustratorは学生時代少しさわったことがある程度で、先輩は入社してから学んだそう。ただ、デザイン学部出身のデザイン担当がいるので分からないことはすぐ聞けます。ありがたい…。

「いきなりデザインなんて!」という方、私も同じでした。普段から雑誌を見る時に参考にしたり、いいデザインのものをストックして少しずつできるようになりました。やればできるものです!

その3 「取材者選定・アポイント」

データラフと並行して取材する人を決めていきます。おおまかに以下のような条件を決めて、皆で考えています。

  • 性別
  • 学生 or 社会人
  • 学生だったら何年生?
  • 社会人だったら何年目?
  • ページの趣旨に沿った話をしてくれそう?

ページの内容によって条件は変わりますが、大切にしているのは「プラス思考の話ができること」!

読者の学生さんが、このページを読んで「就活頑張ろう」とか「こんな社会人になりたい」とか前向きに考えてほしいなと思って冊子を作っています。なので、ポジティブな話ができる方にいつもお願いをしています。

候補が決まったら依頼の連絡をしてアポイントを取ります。お願いの連絡なので必ず電話で。緊張しますが、みなさん快く引き受けてくださります。ありがたいです。

アポイントが取れたら、「こんなことを聞きます」という質問リストや持ち物、服装などをご連絡し、「こんな構図で写真を撮ろう」という写真イメージを準備しておきます。11月発行なので秋服をお願いしていますね!

その4 「取材・写真撮影」

発行より1~3ヶ月前に行っていきます。質問リストや写真イメージを準備して向かうので、それほど難しくはないです。もちろん質問リスト以外で気になることがあれば質問しています。

私が意識しているのは、メモを取るのに集中しすぎないこと相手がリラックスしてお話しできるよう気を配ることです。

メモを取るのに気を取られて相手の顔を全く見ない、なんてことがないように気をつけます。言葉以外の表情や身振り、抑揚が意外に大切だったりするんです。

また、社員さんや学生さんなどあまり取材慣れしていない方もいるので、最初は雑談から入るなど和やかに進められるよう気をつけます。

写真撮影も自分たちで行います。本当に必要だと感じた時のみプロカメラマンにお願いします。できるだけ様々な構図を撮っておくこと被写体への的確な指示がポイントです。

その5 「原稿作成」

取材が終わったら原稿作成に取りかかります。文章を書く時の注意点はまたいつかコラムで書きたいなーと思っていますが、相手の意図をきちんと汲み取って書けるよう勉強中です。

基本的な漢字・仮名表記(冊子全体で統一するようルール決めしています)や誤字脱字も注意。それでもミスは出てしまうので確認は怠れません…。

 

原稿が書けたら、データラフに文章と写真を流し込んで整えます。デザイン担当が中心となって写真の補正、全体のバランスを調整してくれます。

その6 「原稿確認」

原稿ができたらチェックをしていきます。必ず紙に出して複数でチェックすること!この工程がとっても大切です。もちろん取材した人にも原稿を送ってチェックしてもらいます。直しがあれば修正し、原稿の完成も目前です!

その7 「入稿」

できた原稿は印刷会社さんに連絡し、データをお渡しします。発行より2週間前を目処にしています。『My Stage』の印刷会社さんは、私の学生時代からの友人が担当してくれているので、やりやすいし安心です。

その8 「校正・校了」

入稿後、一度印刷したものを印刷会社さんに持ってきてもらい最終チェックを行います。このチェックを「校正」と読んでいます。実際に出してみると「思ったより色が薄いな」とか「もっとこの色を強く出したいな」といったことも分かります。

ここでチェックした時に「まさか!」というミスも発見したりするのであなどれません。ミスを見つけた時はいつもヒヤリとするんです。

 

チェックが終わり、「これで印刷をお願いします」というのが「校了」です。発行から1週間前までには終わらせます。

その9 「納品」

発行の2~3日前に納品。『My Stage』は5,000部あるので持ち運びだけでも一苦労。なぜかって?ODL就活Caféは建物の3階で階段でしか運べないからです!笑

印刷会社さんと一緒に3階を何往復もしてようやく手元に来た時は達成感でいっぱいです。机の上にズラッと並ぶので全部配らないとと身が引き締まる思いにもなります。

その10 「配布」

納品で終わりではありません。最後のお仕事、配布が残っています。『My Stage』は岡山県内外の大学や専門学校に置かせていただいているので車でまわってお渡ししたり郵送したりします。

もちろん取材させていただいた方にも冊子をお渡しします。学生が出入りしている団体やサークルに配らせてもらうことも。

 

そして大事なのがポスティング。事前に大学周辺の大学マンション・大学アパートをリストアップし、ポストに投函していきます。量が多いので近くまで一人が車で向かい、他の人が自転車で向かって車だと難しい住宅街なども対応します。

岡山県民がよく利用する「ももちゃり」やマップ上でピンを留められる「google map」がポスティングには欠かせません。

企画編集のやりがいって?

いかがでしたでしょうか?ODLでは3人しかいないので、各工程を全員で分担して行っています。データラフの作成、取材、原稿作成が重なっている時期はヒイヒイ言っていますが、今年は残業もあまりすることなく終えられたので良かった!

色々な工程に携われるので幅広い知識、スキルが得られるので少人数も悪くないかなとも思っています。

 

そんな企画編集の仕事のやりがいは、

  • 成果がモノになるから達成感を味わいやすいし、自分の成長が目に見えて分かる
  • 冊子見たよという声を聞くとやっぱり嬉しい
  • 取材でいろいろな人の話を聞けるのが楽しい

などですね。大変だけどその分やりがいも大きい仕事です。年数を重ねるうちにクオリティも上がっていますし、周囲からの評価も上がっているような気がします。

『My Stage』最新号は11月1日発行予定!

そんな『My Stage』の最新号は11月1日に発行予定です。既に校了を終え、納品を待つばかりです。楽しみだー!

完成したら一人でも多くの学生さんの手にわたるよう配布活動を頑張っていきます。ODL就活Caféのイベントに参加してくれた方にも渡しているので、ぜひイベントにも遊びに来てください。

現在受付中のイベント

現在、「就活サロン」「ステラボ」「就活交流会」「仕事説明会」の4つのイベントにて参加者を受付中です。それぞれの詳細は下記イベントページをご確認ください。

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