まだ朝晩は冷え込みますが、日中は春の陽気を感じるようになりましたね!
季節の変わり目ですので、体調を崩されないようにお気を付けてください。
さて、今回は先週開催された玉野土建株式会社さんの座談会の様子をお伝えします。
ゲストは総合建設業の玉野土建さん
お越しくださったのは、玉野市で土木・建築業を営む玉野土建株式会社の磯野社長。
磯野社長は前回の就活スクールで講話をされましたが、座談会へのゲスト参加は初めてです!
就活スクールの記事では磯野社長の根底にある考え方や、社長になった経緯などを掲載していますので、是非合わせてご確認ください!

▲【就活スクールの様子】
さて、座談会では、まず会社のご紹介をしていただきました。
玉野土建さんは、大正6年に創業し今年で102年を迎える、玉野市に根付いた老舗企業です。
『頑張ったら社長になれる会社だよ』と言われて一般の社員として入社した、と話す磯野社長は、現在7代目社長を務めていらっしゃいます。
業務内容としては、土木の分野では宅地造成工事(森林や農地などの場所を住宅が建てられるようにするために土地の形質を変える工事)など、快適な暮らしのための整備工事をされています。
建築の分野では、工場や学校やマンションなど大きなものから戸建ての一般住宅まで様々な工事をされており、玉野土建さんにおいては建築のお仕事が8割を占めているそうです。

▲【玉野土建さんが施工した玉野市立田井小学校】
未来は若い人たちが創っていくもの
今回の質問タイムでは、老舗企業の7代目の社長ということで、「会社のこれまでとこれから」に焦点を当てたお話が多かったように感じます。一部ですが、ご紹介していきますね!

どういった人と仕事がしたい?
磯野社長の思う、一緒に働きたい人は以下のような人だそうです。
- 自分の能力を高めたいと思っている前向きな人
- 色んな人と積極的に関わり、吸収し、よいものを創っていく人
- 新しい玉野土建を創っていく!という意志のある人
玉野土建さんは、土木・建築系の学部出身でない学生さんでも、活躍のチャンスが平等にあります。
取り組みたい!学びたい!という意欲がある方にしっかり教えたいというのが磯野社長の考えです。
また、最後の「新しい玉野土建を創っていく!という意志のある人」はこの後の質問の回答でも少し触れられているため、重要なポイントかと思います。
長く人と付き合うために必要なことは?
「約束を守ること、失敗した時に逃げないこと!」と即答される磯野社長。
磯野社長は就活スクールでも「信頼を大切に」というお話をされていました。
失敗してしまったとしても、それを隠さずにきちんと謝り、失敗を挽回すること。でもこれって意外と難しいことですよね。
私もミスをした時に、どうしても自分以外の原因を探してしまったり、素直に謝れなかったり…などの経験があります。
「仕事でもプライベートでも人には真摯に対応し、己の人間力を高めていくことが大切です。」と話す磯野社長からは、厚い人望を感じました。
社長自身はもちろん、先代の方々や社員の方々も、これらを意識して誠実に仕事に取り組んできたからこそ、お客様に愛され102年も続く企業になっているのではないかと思います。

残念ながらここではご紹介できませんが、磯野社長の仕事・プライベート両面における「逃げなかったエピソード」もお話しいただき、学生さんは興味津々の様子でした。
10~20年後にどんな会社になりたい?
まず、この質問に答えるにあたって建設業全体についてのお話をしてくださいました。
「衣食住の住にあたる仕事だから絶対になくなることはないんです。でも、時代の流れはどうなるか予想ができない。」と磯野社長。
磯野社長が入社した当時、業界には「耐震工事」というものはほとんど存在しなかったそうです。
しかし、大きな地震が何度も起こり、防災意識がより高まった今の日本では、様々な場所で耳にする言葉ですよね。

「建設の仕事は経験工学」と磯野社長は話します。
先人が経験より培ってきた技術・知恵・ノウハウを、これからの新しい時代にどう応用していくかが、より重要になってきます。
人口減少や少子高齢化、震災、空き家問題、インフラ老朽化などの問題を抱える日本において、今後の建設業の動きの影響はとても大きいものであると私は思います。
その建設業をこれから支えていくのは、若手の皆さんですよね。
磯野社長は質問の答えとして、「今から10年後には玉野土建に若い人たちが集まって、その人たちでさらに10年後の玉野土建をどうしていくか考えてほしい」と話しました。
磯野社長は、社内研修に取り組んで働く環境や社内をよりよくし、新卒採用に取り組んで若い人たちに会い、玉野土建の魅力を伝えることに尽力されています。
そうして集まった人たちと新たな玉野土建を創り、次の世代に会社を渡すことが磯野社長の夢だそうです。

また、この業界に対して「仕事がキツい」などネガティブなイメージを持つ人も少なくはないようですが、実際の玉野土建さんにおいては、力仕事の面は機械化の影響でほぼなくなっています。
「どんどんクリエイティブ性の高い仕事になっていることを、若い世代に伝えていきたい」と磯野社長は笑顔でおっしゃっていました。
参加した学生さんの感想
- 新卒に何を求めているかについての話が印象深かった。ものづくりの仕事には自分から積極的に学ぶ姿勢が求められており、ものづくりに興味のある私にも、その姿勢が問われていることを自覚した。また、磯野社長の話す内容は実体験に基づいた内容が多く、親近感を持ち、楽しく聞くことができた。
- 本日のお話は自分にとって重要だったため、ノートを3ページも使いました。印象に残っているのは「人間力を高める」ことです。仕事、趣味、人間関係、何をするにおいても「人間力」は必要だと思います。様々なことを包み隠さずお話ししてくださり、本当に貴重な体験だったと思います。
- やはり印象に残ったのは「失敗しても逃げない」という話で、仕事でもプライベートでも、自分に非があると感じたならまずは謝り、その上でどう対処するかという、相手のことを第一に考える姿勢が大事なんだと感じました。自分も何かミスをしたら誠実に向き合って、相手のことを大切にできる人間になりたいと思いました。

就活スクールの時にも感じましたが、磯野社長のお話は聞き手を巻き込むのがとてもお上手です。
参加された学生さんの聞いている姿勢や感想からも、磯野社長の考えに大きな影響を与えられた様子が見受けられました。
そんな玉野土建さんの座談会は残り2回、ぜひご参加ください。それでは、次回をお楽しみに!
玉野土建株式会社 関連リンク
▼オカジョブ2020
▼ODL就活Café 玉野土建株式会社さんのページ
▼座談会
玉野土建さんは残り2回、座談会を予定しています。
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