岡山の就活生を応援する企画、『学生と企業の緩やか座談会』。昨年度(2019年卒対象)は9社の企業さんにお越しいただきましたが、今年度(2020年卒)は12社!ボリュームアップでお送りしています。
企業数が増えたということで、座談会初参加の企業も増えました。今回は、そんな初参加の企業の一つ、税理士事務所である『有限会社秋山経営会計』さんの座談会の様子をレポートします!
今回の日替わりトークテーマは…?
今年度の座談会は、毎回日替わりのトークテーマを用意し、自己紹介にて全員に話をしていただいています。今回のテーマは、「人生で一番大きな買い物は?」というテーマでした。
ちなみに私は、料理教室に通っていた頃のチケット代です。参加できなくなって退会した時には何十万円も返金されて驚きました…(笑)
今回秋山経営会計さんからは、代表の秋山さんにご参加いただきました。秋山さんが一番大きな買い物と話してくださったのは「事務所を開くときの費用」だそう。
秋山経営会計さんの事務所は総社市にあるのですが、自転車でまわりながら土地を探したんだそうですよ。
仕事に満足できなくなった時
座談会では様々な質問が挙がりましたが、その中でも印象的だったものをご紹介します。「働いていて困難にぶつかったことはありますか?」という質問に対して、「困難を困難と感じない性格です」と秋山さんは前置きしてこんな話をしてくださいました。
秋山経営会計さんの創業は1994年で、創業30年程になります。創業してしばらく経った頃、秋山さんは仕事に満足できなくなった時期があったそうです。
利益は順調なのに、なぜか物足りない。本当にこれでいいのか…そんな想いを抱いた秋山さんは、とあるきっかけで別の税理士事務所を見学することになりました。
そこで秋山さんが見たものは、経営者塾をされている税理士事務所の様子でした。経営者塾は、正直言うとお金にならない仕事です。お金にならない仕事をしている様子を見て秋山さんは大変驚きました。
しかし、その時秋山さんは気付いたそうです。「見返りがなくても、お金になくても、やりがいのある仕事がある」ということに。地域や社会に貢献できる、そのやりがいが大切なんだということを感じました。
それ以来、秋山経営会計さんでも地元企業の後継者を集めて後継者塾や経営者塾を行っています。お金になる仕事ではなくても、地域に貢献している大事なお仕事だそうです。
このお話は、決して税理士事務所だけのお話ではありません。ODL就活Caféも、学生からお金を取ることはほとんどありません。(取ったとしてもご飯の食材代などです) お金にならなくても、相手に喜んでいただけると私も嬉しくなります。
仕事をしていて楽しい、やりがいがある、ということはイコールお金になるとは決して言えないんだなあと改めて感じました。
税理士事務所は知識がないとだめ?
今回は、税理士事務所さんということもあり、「知識や資格がいるんですか?」という話題が多く挙がりました。秋山経営会計さんは、転職で入社された方もいらっしゃいますが、前職は全く異なるサービス業だったそうです。
もちろん、専門知識は必要になりますがそれは入社してから身に付ければ大丈夫だとのこと。具体的に言うと、入社1年以内に日商簿記の2級を取得することが必須だそうです。
また、資格取得に対しては勤務体系のサポートがある、と秋山さん。例えば「学校に通うので、この日は半日出勤する」「時にある土曜出勤をなくして、完全週休2日制にする」などです。
それでは、知識や資格以外で学生に求めるものとは何でしょうか?それは、基本的なパソコンの操作方法と、基本的な身なりや礼儀だそうです。
昔は、経理も紙ベースで電卓やそろばんを用いて行っていましたが、現在は自動化ソフトで簡単に行うことができます。ソフトも新しいものがどんどん開発されているので、それを使いこなせる最低限のパソコンスキルがあれば十分だそうです。(もちろんソフトの操作方法は講習会があるので大丈夫!)
また、税理士事務所の仕事は1日中パソコンを使って仕事をするかというと、決してそうではなく、月の1/3はお客様を訪問して監査(書類や経理状況のチェック)を行います。
お客様を訪問するので、「最高の好印象を与える」まではいかなくても、身なりや礼儀がきちんとしている人がいいなと秋山さんは教えてくださいました。
社長のジンクスは?
色々な経験を積み、困難を乗り越えてきた社長のジンクス(緊張をほぐすためにやっていること、ここぞという場面でやっていること)を知りたい!という質問がありました。
秋山さんは、何かある時はいつもお墓参りをしているそうです。お墓参りに行き、そこに眠る先祖のことを想います。自分にとって両親は2人ですが、その両親を生んだ祖父母は4名います。さらにその上…と遡っていくと何百人、何千人の先祖に繋がっていきます。
その先祖のうち、きっと自分が求めている能力に長けている人がいるであろうから、その人に「助けてください」とお祈りをするんだそうです。
お墓参りが結果に直結するわけではありませんが、昔から不思議とお墓参りをすることで大きな案件が決まるなどの良い結果があったと秋山さんは笑いながら話してくださいました。
私も実家を出てあまりお墓参りに行けていないので、帰省した際はお墓参りをして、自分をつくってくれた先祖に想いを馳せようと思います。
参加学生の感想
- 税理士事務所の仕事は何をしているのか、必要な資格は何か、などといった話を聞くことができ、具体的なイメージを掴めた。知見を広くすることができたので、今後も広い視野で就活に臨みたい。
- 「地域貢献をすることによって、社会の中で仕事のやりがいを見つける」この言葉に心打たれました。利害だけでなく、人間としての真価を上げられるような人になりたいと思った。
有限会社秋山経営会計 関連リンク
▼オカジョブ2020
▼ODL就活Café 有限会社秋山経営会計さんのページ
秋山経営会計さんは残り2回、座談会を予定しています。