2月に入り、昨日はもう立春でしたね。ここ最近では一番暖かく春の訪れを感じたものの、今朝はまた一段と寒くて冬に戻ったような気がします。
さて、そんな中、社長のこれまでの経験や考え方などを近い距離で聞けるイベント、【就活スクール】の最終回を先日開催しました!
最終回は玉野土建(株)の磯野 英史社長
11月から続いてきた就活スクールのラストを飾るのは、主に玉野市で建築・土木工事を手掛ける玉野土建(株)の磯野 英史社長です。
(玉野土建(株)さんは、こちらのページでも紹介しています。)
就活スクールのイベント案内では、次のように磯野社長を紹介させていただきました。
講話では下記のテーマに沿ってお話ししていただきました。
- 会社紹介
- 自己紹介
- 一社員から社長になるまでの経緯
- 建築・土木の仕事の面白さ
- 経営者として大切にしていること
- 苦難の乗り越え方
- 学生さんに伝えたいこと
玉野土建と磯野社長について
玉野土建さんは大正6年創業で、2019年に102年を迎える超老舗企業。おおもとは大野組という建築・土木の会社です。
しかし、大正6年には既に三井造船さんの造船所を作る工事に大野組が参加しており、正式には大正6年以前から存在していたのではないかと言われているそうです。
そんな歴史ある会社の7代目社長である磯野社長とはどのような人物なのでしょうか?
実は、玉野土建さんは磯野社長までの代表の方は、代々血縁関係のある方だったそうです。その中、唯一無血縁で一般の社員から社長就任に至ったのが、磯野社長なのです。
社長になった経緯
磯野社長はオイルショックの影響で就職難が続いていた昭和53年に玉野土建さんに入社し、建築部に配属されました。
磯野社長は学生時代の就労経験(アルバイト)がほぼないまま入社されたそうですが、入社後は資格を取るための勉強に尽力されたそうです。
一級建築士・一級建築施工管理技士・一級土木施工管理技士・宅建士など、様々な資格を取得していくうちに、社員の方からの期待が当時の磯野社長に多く向けられたそうです。
そんなたくさんの努力と周囲からの評価を見ていた当時の社長は、磯野社長を三井造船さんの営業担当に任命。そこから仕事の幅が広がり、さらに面白みを感じるようになったと磯野社長は言います。
そして、ついに時期社長を任されることになりました。
磯野社長は、「努力して成果を出せたことが社長を任された理由だと思っていましたが、社長になって感じたのは、元気のよさや声の大きさ、当時の社長の考えにベクトルを合わせたことがよかったのではないかと思っています。」とお話しされています。
「信頼」を何よりも大切に
【経営者として大切にしていること】として磯野社長がお話ししていたのは、「約束を守ること」。
建築・土木の仕事は一気に大きな金額が動きます。信頼できない会社・人に、大きなリスクのある取引はお願いできないですよね。
また、磯野社長は「失敗があったとしても、裏切りはあってはいけない」「逃げずに誠意をもって対応する」とおっしゃっていました。
玉野土建さんの高い技術力や確かな施工力といった技術の面はもちろん、こういった誠実な仕事の姿勢が厚い信頼に繋がっているのだと感じました。
「変えるなら社内から!」
講話のあとは、磯野社長個人への質問、玉野土建に関する質問、採用への質問などなど…何でも自由に聞いていい質問タイム!
学生さんからは以下のような質問が飛び交っていました。
- 磯野社長が大切だと思う物事の捉え方や心構えは?
- 玉野土建は設計業務も行う?
- 建築土木の仕事は長期間で行われるが、その間に担当が変わることはある?
- 世の中は人手不足だが、人を集めるためにしている取り組みは?
特に印象に残ったのは、最後の質問のご回答です。
「今このイベント自体がそうです」「学生さんに会って、交流する機会を設けていますが、これは初めての取り組みなんです」「会社のビジョンを明確にしたり、それを達成するために社員同士で話し合うなどの社内研修も行っています」と、具体的な取り組みについてお答えいただきました。
「社内から変えていき、選ばれる会社にならなくてはならない」と、これからの玉野土建について熱く話す磯野社長に、感銘を受けました。
参加した学生さんの感想
仕事に関して考えさせられました。
お客様に感謝され、仲間と働く楽しさ、建築の楽しさを生き生きと話されているお姿、参加者からの質問に熱く答えられている姿が印象的でした。
「失敗はしても裏切りはしてはいけない」という信念が素敵だと思いました。
人間は失敗をした時にどうしても逃げたくなります。しかし、そこで逃げないことこそが、信用へと繋がるのだと学ぶことができました。
企業の中から変えていくことはいいことだと思いました。
建築は大変な仕事というイメージがありますが、玉野土建さんでは積極的に学生に会い、仕事の説明をしており、人手不足にならないように努力をされているのだと分かりました。
仕事のイメージがハッキリした気がします。
建設に携わる仕事がしたいと考えていましたが、その中でどのような仕事がしたいのか分からず迷っていました。本日、磯野社長から具体的な業務の内容を聞けたことで、今までぼんやりしていたものがハッキリした気がします。
勉強は学校を出てからも大切なのだと思いました。
社長は就職されてから資格などの勉強をとてもされていると思いました。私も今の勉強していることも好きなのですが、他にあるだろうか、と考えてみようと思います。
さらにお話を聞いてみたい!と思った方は座談会へ
就活スクールは惜しくも今回で終わりですが、全四回にお越し頂いた社長の方々とは今後もODL就活Caféで会える【学生と企業の緩やか座談会】をご用意しています!
※各日程をクリックして頂くと申し込みページに進みます。